「ってことが昔あったよねー」
「そうだな、……で、それで?」
「いやー、運転代わろっか? 彰人」
「何でだよ」
「だってサイド二人が寝てるしさぁ……今日のイベントも凄かったもんね……彰人も冬弥の温もり感じたいかなーーって」
「余計なお世話だよ」
「えーそれでさっきからイライラしてるんじゃないの? 四人だけだと誰かが運転しなくちゃいけないからどっちかは相棒と離れなくちゃいけないよね」
「常に密着してる訳じゃねぇだろ、相棒も」
「そうだけどさー、でも彰人いつもみんなが疲れてる帰りの運転してくれるからさ、たまには、いいじゃん」
「……じゃ、そこのサービスエリア寄ったら頼むわ」
「オッケー。今のうちにこはねの温もり堪能してよ……」
「そのまま寝んじゃねぇぞ」
「わかってるって」
「……ふふ」
「あ、こはね起きてる?」
「ごめん、話聞いちゃってた」
「俺もだ」
「冬弥もー?」
「謝る必要ねぇよ、ったく」
「悪い、彰人、まだ眠いから後で肩貸してくれ……」
「はいはい」
「私は助手席に移ろっかな。星が綺麗だし、そしたら杏ちゃんにコーヒー渡したり出来るから」
「ありがとうこはね。寝たかったら寝ていいからね」
「うん」
「……あ、青柳くんたち、手、繋いでる」
「ほらやっぱり寂しかったんじゃん」
「ふふ、あったかいもんね、手を握ると、もっと」
眠くなったら側にいて
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